思考回路はショート寸前 今すぐ会いたいよ
泣きたくなるようなmoonlight 電話も出来ないmidnight
だって純情 どうしよう ハートは万華鏡
こちらは世界的に有名なアニメ「美少女戦士セーラームーン」のオープニング曲「ムーンライト伝説」の一節です。
この歌がこんなにグッとくる31歳・平成最後の夏を迎えることになるとは、
セーラー戦士に憧れてた6歳のころのわたしは思っていなかったよね。
どうも、熊谷です。
大事なお知らせです。
出演を予定しておりましたMrs.fictions『月がとっても睨むから』の公演延期が決定いたしました。

まずはこちらのMrs.fictionsさんからの挨拶文をお読みくださいませ。
『月がとっても睨むから』上演延期のお知らせとお詫び
というわけで公演の延期です。
と言っても、現段階でいつ上演できるという目途がたっていませんので、
実質は公演中止と言ってもいいのかもしれません。
すでにお時間を作ってご予約いただいていた皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ご予約いただいていたお客様のお名前の一覧を見て胸が痛みました。
この公演を楽しみにされていた方の多さを実感しました。
その皆様の大切な時間と機会を奪う事になってしまいました。
本当にすみません。
わたし達俳優や演出家をはじめとするスタッフ、演劇に関わる者は夢を売るお仕事です。
期待をいただいて、演劇を創造して、その期待に応じて、無形の財産を持ち帰っていただく。
それを行うのが劇場と言う場だと思っています。
わたし達『月がとっても睨むから』の座組も、
当然その日のために邁進していました。
全員、延期が決定するその瞬間まで信じておりました。
しかし、今回は上演ができなくなりました。
ガッカリさせる結果になってしまい誠に申し訳ございません。
心の底からお詫び申し上げます。
ここからは、個人的な考えとか気持ちを綴りたいと思います。
わたしは、どうあってもショーマストゴーオンを貫きたいと考えています。
それは、わたし個人の理由というよりも自分の所属しているアガリスクエンターテイメントの方針に基づく思いです。
もちろん、自分自身がショーマストゴーオンには賛同しないとかでは全くありません。
基本的には賛同しています。
って書いたものの、わたしとかアガリスクとか関係なく、
ほとんどの演劇関係者がショーマストゴーオンを貫きたいと思ってるはず、という気もします。
でもそれはただの思想で理想。
実際にどのような選択をするかということでしかショーマストゴーオンという姿勢は築けないと思います。
自分も劇団に所属する身なので、今回のフィクションズの御三方の決断には身を引き裂かれるような思いがしました。
これがアガリスクで起こったら、とシミュレーションしながら3人の話を聞いていました。
そのシミュレーションは無駄ではないのだけれど、「ここはMrs.fictions」という現実がただただありました。
だから、3人に委ねたいと思いました。
何を優先し、何に誠実でいるか。
それもまた選択です。
今回はショーをやめてでも作品を守ることを選んだのです。
まだ完成してない作品を守るというのは不思議に聞こえると思いますが、
とても大切なものだということは何となく分かっていただけるでしょうか。
フィクションズにはフィクションズの創作があります。
自分はメンバーじゃなく客演だからそれに従う。
それ以上でもそれ以下でもない。
3人の思いとMrs.fictionsという団体のことを尊重したいという、出演者の一人としての考えです。
敬愛する劇団だからこそ。
そして、ここからはわたしのお願いです。
今回は中止ではなく、延期です。
具体的な日時こそ決まっていないものの、『月がとっても睨むから』はいつか上演します。
だからわたし達は解散しません、いつかまた集まります。
約束です。
一回約束を破ってしまったから、信じてもらえないかもしれないけれど、必ず上演します。
だからお願いです。
その時まで待っていてください。
勝手なことを言っているのは承知の上です。
でももしもこの公演を楽しみにしてくださっていたならば、
その楽しみをタンスの奥のほうにしまっておいていただけませんか。
Mrs.fictionsは本当に本当に素敵な団体です。
これまでも、とても面白い作品をいくつも作ってきました。
だから『月がとっても睨むから』もきっと素晴らしい作品になるはずです。
いやもうホント何言ってんだって話なんですけど。
わたしは、Mrs.fictionsを信じています。
もしよかったら、そんなわたしのことを、すこしだけでいいので信じてほしいです。
この作品が今度こそ上演できる運びになった時にはお知らせさせて頂きます。
どうか、お待ちくださいませ。
ところで冒頭にあげた「ムーンライト伝説」の歌詞はこう続きます。
「月の光に導かれ 何度も巡り会う」
信じているの、信じるしかないっしょ。
ミラクル・ロマンス。